ヴィルト・久遠の幼馴染。宮廷医をしており、術では治らない傷や病等を治している。
腕がよくて治らないものはないらしい。

この世界のエルフには「龍族との契りで出来た子は一族に災いをもたらす」という伝承がある。エルフ族長の娘が掟を破り生まれた子が聖。その為忌み子とされ、一族から酷い扱いを受けていた。
母は病で、父はエルフ族により処刑されて亡くなっており、それを知った前龍帝シリウスが彼を哀れに思い、エルフ族の村から紫宮へと引き取った。
それからヴィルトと共に兄弟のように育ち、久遠とはそれから数年後に知り合った。
そのような境遇で育ったせいか、自分を好んでくれる異性を極端に避てしまう事があるが、性格は物凄く明るく、落ち込んでいる所を見たことがない。
余程の事がないと沈む事はないが、あったとしても誰にも見られないようにしている。どんな時でも人前ではとことんに明るい。
沈んでいる場でもすぐに盛り上げる事が大の得意。

母の病を治せなかった事を悔いており、シリウスへの恩返しも兼ね医学を学び医師となった。
人に迷惑をかける程の製薬好きは、医術を学んでいる時、紅宮の御殿医となるロキと意気投合してからのようだ。
作った薬の実験台となるのが大抵ヴィルトか久遠。しかも失敗多々。しかも悪気がない為タチも悪い。
ピュアに飲ませるとヴィルトから激しすぎる抗議が来るので、彼女には絶対に飲ませたりはしないらしい。